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「みんなに同じことは、言わない」「みんなに同じことを、言う」の難しさ

大学に競歩選手が14名います。
彼らをコーチをするときに必ず言うようにしている言葉があります。

「みんなに同じことは、言わない」

これは、とても大事です。
学生は、練習後に学生同士でいろいろと話すでしょう。
そのときに、「自分はこう言われた」という話も出るでしょう
そのときに、「え?、俺はそうは言われなかったけど…」
となって欲しいのです。

どうして、そうするのか

それは、
14人の選手はそれぞれ抱えている課題や、言葉の受け取り方の感性が
まったく違います。
例えば、「かかとからの地面の着地」を話したときに
かかとから着地という言葉だけで、出来る選手と
つま先を上げて着地しないさい、というと出来る選手がいます。

どちらもゴールは同じなのですが、アプローチは変わってきます。

かかとから着地しなさい!で、上手にできない選手を
「センスが無い」とか
「理解が足らない」と判断するのは
コーチは自らの力不足を、選手の責任転嫁をしているだけです。
コーチというのは、ただ伝えるのが仕事ではありません。
理解してもらい、実践し実感させることが大切なのです。

そのためのアプローチの方法をたくさんもっているのが
良いコーチなのだと思います。

アプローチの引き出しを多くするのは、日ごろから言葉に敏感でないと
磨かれないので、非常に難しいです。
「みんなに同じことを、言う」
講習会も、とても難しいです。
講習会では最大公約数の中で言葉を選ぶ必要があります。

「ひょっとしたら、わからない人もいるかもしれないが、多くの人はこの言葉の表現で理解してくれるだろう」
という、言葉の選択です。

講習会で、レクチャーした内容の出来ている割合をみて
言葉を微妙に調節していきます。
そうやって、出来ている人の割合を増やしていきます。

ですから、講習会は毎回毎回、試行錯誤です。

講習会の目的が1つのことだけ(動作)が出来るようになれば、良いのであれば
1つのことをいろんな角度からアプローチできるので、良いのですが

せっかくの講習会、いろんな事を教えて欲しい、というのも受講者心理として当然です
ですが、そういうリクエストに応えようとして内容を盛りだくさんいすると、
多くの受講者の皆様に、「講習会でたけど何も残らない・・・」
なんてことは、講習会の質を下げることになるので避けたいところです。
※ここで言う「質」とは、レクチャーした動作が出来ているということ

伝える量と、質のバランスに気をつける
ここが良い講習会か、そうでないか?の出来を決める重要なポイントなのです。

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