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TV解説者がレビュー 104回 日本選手権20km競歩

日本選手権20km競歩が六甲アイランドで開催されました。

最大のトピックは女子20km競歩の岡田選手の連覇が止まった事でしょう。見事に藤井菜々子選手が岡田選手の7連覇を阻止し初優勝を果たしました

女子は暑さもあり難しいコンディションの中、終始、岡田選手が引っ張る岡田選手にとって難しいレースでした。

ラスト5kmで藤井菜々子選手が4‘17/kmというスパートについていけず、強くなった風-気温上昇にも阻まれた感じです

スパートをされたラップ以外はじわじわと離されていく感じで、離されまいとする岡田選手の維持を見ました。

ゴールの会見で「肩の荷は降りた感じがする、この悔しさを東京五輪にぶつけたい」という趣旨のコメントが、個人的には泣けて来ました

勝ち続けると何故か孤独感も感じます。

トップ選手として女子競歩を引っ張っていく重圧

勝って当然という周りの空気

自分自身のモチベーションとの戦い

これは誰かと共有していけるものでは無いので、独りで背負って消化していかなければいけない

勝ち続ければ勝ち続けるほど重くのしかかって来ます

藤井菜々子選手は見事なレースでした

彼女がスパートを仕掛けたのはキツい向かい風

向かい風を切り裂くようにピッチを上げスピードを上げると一気に突き放し、岡田選手に後ろに着かせる隙を作りませんでした

日本選手権優勝者のバトンが岡田選手から藤井選手に渡された瞬間でした

世代交代を印象付ける素晴らしいレースを藤井選手はしたと思います。

男子20km競歩は世界王者が圧巻のレースをしました

予想通り東京五輪代表の3名、

山西選手-高橋選手-池田選手に

古賀選手がついていくレース展開

序盤から1kmを3‘50前後のハイラップ(速いペースを作る)が続くいつもの展開です

この3人で「おやっ」と思ったのは、高橋選手

昨年は痛恨のペナルティで2分の待機があったので

今回はフォームが丁寧な印象

腕振りもコンパクトにまとめています

歩型違反は取られる心配は無さそうですが

どこか窮屈そうなフォームです

ただ、違反をしないフォームを試す

という意図が伝わってくるレースをしていました。

池田選手はいつも通り、相手を良く見るレース

目線を周り配り、先頭集団でのポジションどりを冷静に見極めている印象です。

古賀選手が集団から離れて、3人の先頭集団になりましたが

常に集団をコントロールしていたのは山西選手でした。

ペースが落ちると上げ、途中途中でハイラップ(速いペースを作る)を作って揺さぶる

その時の他の2名の様子を冷静に見極めて、的確なポイントでスパートを掛けて、高橋選手に40秒近いタイム差をつけて圧勝しました。

池田選手は山西選手の揺さぶりのダメージが残ったか、山西選手から1分20秒以上も離されてしまいました。

タイム差はつきましたが、この3人にここまでの実力差は無いと感じています。

4分から3分45秒くらいに上がる展開は今までも多く経験している高橋-池田選手

コンディション的にもイマイチな感じもしました。

それに比べて山西選手は、しっかり身体も絞られて体脂肪率が参加選手の中で一番低そうでしたが、鍛えられた筋肉が見事で華奢な感じを一切与えない身体つきでコンディションも良さそうでした。

そして、高橋選手ー池田選手共に、山西選手を警戒し過ぎてやや後手に回った感じもありました。

相手は世界陸上金メダリストですから、仕方ないとは思いますが、先手を打ってみても良かったのかな?っとも思えました

藤井菜々子選手の初優勝

山西利和選手の連覇

東京五輪に向けて、男女ともメダル獲得が出来る素晴らしいレースでした!

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