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日本選手権35㎞輪島 レビュー 世界陸上オレゴンに繋がる道

2022世界陸上オレゴンの代表選考会でもある
日本選手権35kmが開催されました。

川野将虎選手(旭化成)・園田 世玲奈選手(NTN)が35km競歩に内定し

池田向希選手(旭化成)・藤井菜々子選手(エディオン)・岡田久美子選手(富士通)が20km競歩に内定しました。

男子35kmからレビューしたいと思います。
20km競歩で世界陸上内定している松永大介選手(富士通)が予想通り、飛ばしたスタート。
スタート直前も他の選手と違って入念に流しをしている姿を見て、速いペースでスタートするだと思っていたら、最初の1k
3‘53のアナウンス。
松永選手にしか出来ないレースで、「速くても着いていこう」と考えていた他の選手も大いに戸惑っているのが分かりました。

徐々にペースは落ちていくも、結局は2位でゴールするというのは脅威的です。

ゴール後の松永選手のTwitterに「観ていて楽しかったですか?」との問いがあり、選手のTwitterには基本的はコメントをしないようにしているのですが、「めっちゃ楽しかったです」っと思わずコメントしてしまいました(苦笑)

天才が帰ってきた、
能美での松永選手の優勝の時以上に感じました。

 

その松永選手を抑えて優勝した川野選手は終始代表狙いのクレバーなレース
序盤は東京五輪50km丸尾選手(愛知製鋼)の後ろに着き、中盤から後半に掛けては追いついてきた元50km競歩日本記録保持者野田選手(自衛隊体育学校)の後ろにつき、体力を温存して、松永選手を抜いて32kmくらいで抜き勝ち切りました。
世界競歩チーム選手権から時間があまり無かったのもあり、本調子では無かったと思いますが派遣設定記録を越えての優勝は見事でした

昨年、この大会で激闘を繰り広げた丸尾選手と野田選手は上手く試合の流れに乗り切れ無かった印象です。
丸尾選手は1月の怪我して大事な時期にトレーニングを消化出来なかったようで、昨年は離れてもしっかり粘って逆転優勝で東京五輪代表を決めましたが、今回粘りきれませんでした。
5kmが20分台のラップも最初の10kmの2回しか無かった事からも伺えます。
最初が速過ぎた、ことも影響しているとは思いますが、35kmが今後定着してくると予想出来るレース展開なので、対応力をつけたいところです

野田選手は前半は自分のペースを作って上手く試合に入れたと思いますが、いつもよりも後傾気味でベントニーの違反を早い段階で取られていました。
その後は素晴らしい修正能力を発揮して安定したフォームで一時はトップに出る勢いでしたが、アクシデントか急なペース落ちがあり、盛り返すも松永選手に僅かに届きませんでした。

女子35kmは園田世玲奈選手が圧巻のレースでした。
派遣設定記録(3:51’00)を6分近く上回り、2位以下を2周近く離す3:45‘48

しかも、男子選手ですら出来ていない最後5kmのペースアップは感動すら覚えました

距離が長くなるほど自分の余力を見極めてペースを作るのは難しくなりますが、しっかりと練習をしてきた事が伺え知れるラップです

3月能美大会20kmでの優勝、4月日本選手権35km優勝と2連勝という離れ業は、天才松永選手でもなし得ませんでした。

3:45’48はまだ試合数は多くないですが、今季ランキング6位相当で世界陸上でも充分に入賞が狙えます
フォームも安定しているので、今後活躍が楽しみです。

特別レース20kmでは実力者が実力通りのレースをして見事に世界陸上内定を勝ち取りました。

男子20km男子では予想通り、池田-高橋選手の平歩に、諏訪選手が着いていく構図。
諏訪選手は5km過ぎてから遅れ始めたもののこういうレースをしないと次に繋がらないので、素晴らしいチャレンジでした。

高橋選手が途中で遅れ始めましたが、池田選手が大きなペースダウンもなく終始フォームもペースも安定していました。

女子20kmは、終始平歩に前半で後半は藤井選手が岡田選手を引っ張る形に。
ハイレベルなペース歩を観ているような印象。

しっかりと派遣設定記録を切ってくる!という最低限の課題を二人で上手く「トレーニング」で切った、という感じです

岡田選手のゴールテープを切った時の笑顔に充実感が漲っていたのは印象的でした

 

2022世界陸上オレゴン、いよいよ3ヶ月後に迫ってきました。

山西選手の2連覇か?
池田選手の2冠達成か?
世界競歩チーム選手権とは逆の構図
五輪金メダルリスト、スタノ選手や中国勢の巻き返しはあるのか?

藤井-岡田w入賞が連続で見られるか?

50kmで世界陸上金メダル
35kmでも金メダルで鈴木雄介選手の連覇は?
世界陸上初代35kmチャンピオンに川野選手挑む!

初代表の35km競歩園田選手の入賞なるか?

そして、久しぶりに気象条件が整ったハイレベルな国際レースとなりそう。

見どころ満載です

 

少しでも、この世界状況の中、何かできればと、当分以下のリンクを載せていきたいと思います

「WorldVision」1950年に設立された世界最大級のNGO団体です。

https://www.worldvision.jp/donate/ukraine.html?banner_id=15006sp?banner_id=15006pc

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