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講師 柳澤 哲によるウォーキングブログ

100kmウォーキングを食べる⑧ 世界のトップアスリートに学ぶ

アミノ酸を摂りつつ、カロリーを摂る
となると全てをアミノ酸に頼るのではなく、
しっかりと筋肉のエネルギー源になり、カロリーがあるものを
「アミノ酸と合わせて摂る」
というのが、前半の上手なカロリーの摂り方になります。

実は、実際にそういう給水の摂り方をしている選手がいます。
それは、オーストラリアのジャレド・タレント選手
彼は、北京大会から五輪で3大会連続でメダルを獲り、ロンドン五輪のゴールドメダリスト
出場した五輪の全てでメダルを獲っています。
世界陸上でもメダルをほとんど逃したことはありません。

実はロンドン五輪前の1年間、彼のサポートをしていました。
とにかく、どこにでもついていったので、
彼のオーストラリア人コーチよりも
多くの時間をタレント選手と過ごしていました。

彼の給水は、普段は彼自身が用意しますが、
ここぞ、という大事な練習のときはAISスタッフが用意します。
その給水にこそ、彼の強さの秘密があります。
(AIS=オーストラリアのナショナルトレーニングセンター)

彼は試合の前半から説教的に給水だけでなく、
「ジェル」や「グミ」のようなエネルギー補助食品も一緒に摂ります。
つまり、カロリーもしっかりと摂ることで後半のスタミナロスを防いでます。

じゃあ、しっかりアミノ酸とエネルギー補助食品を摂ればいいじゃないか!

という結論になりますが、
これは案外難しいです。それは、浸透圧という部分では
確実に吸収が悪くなり、胃腸に負担が掛かります。

実際にタレント選手も、AISスタッフの指示通りに
カロリーを摂取しようとして
胃腸に負担がかかり、トイレに駆け込むこともありました。

そうやって何度かいろんな給水・エネルギー補給の方法を試し
本当に彼に合った、給水・カロリー補給の量を探っていく
何度かの失敗をして、五輪や世界陸上で完璧な給水・カロリー摂取量ができるのです。

世界のトップアスリートですら、給水・エネルギー補給のやり方は
試行錯誤し失敗もしてます。
そして、参考にはなりますが
そのままを真似るのはリスクも無理もあります。
あくまでもタレント選手に合ったやり方には過ぎないからです。

100㎞での前半で、給水・カロリー摂取の重要性は、
よくご理解いただけたと思います。
では、愛好家のみなさんは、どう参考にして実践すれば良いのか?

つづく

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