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2019年 日本選手権20㎞競歩レビュー
男子20㎞競歩は、高橋選手(富士通)の見事な5連覇でした。
おそらく、過去5回の中でも一番価値ある優勝だと思います。
それまでは、世界記録保持者の鈴木雄介選手に勝ったレースがベストレースだと思いますが
勢いで勝った、部分が大きかったですが、今回は経験と勝負への執念、で勝ったレースです。
一番、高橋選手に足らなかった部分、「勝負への執念」
ラスト500mまで競った相手は、池田選手・山西選手です。
この二人には国際大会で共に代表になりましたが、二人の選手ともにその大会で
高橋選手は惨敗しています。
おそらく、池田選手・山西選手も今年は国内でも高橋選手に勝てるのでは?という自信はあったと思います。
それを見事に高橋選手はねじ伏せました。
これは価値ある勝利です。
ただ、サッカー解説のセルジオ〇後さん風に言えば、
やはり所詮国内での結果、それを国際大会でやらないと意味がない、
今年のドーハでの世界陸上。来年の東京五輪を占う大事な大会。
今までの世界陸上代表とはちがう大きなプレッシャーの中で
高橋選手がどういう結果を残せるか?ここに注目したいと思います。
女子は、なんといってもオープン参加の劉選手(中国)でしょう(笑)
※劉選手は、リオ五輪・世界陸上北京の金メダリストで20㎞競歩女子世界記録保持者
もちろん、岡田選手も日本記録に迫る好記録でした。
途中まで劉選手と並歩していました。
それはさながら劉選手から岡田選手が個人レッスンを受けているようで、
思わず「岡田ぁ、楽しんで歩けよ」っと声を掛けてしまいました(笑)
劉選手はかなり独特なフォームです。
脇を開いて、骨盤を前傾させて、足の着地はあまり前に振出しません。
脇を開くのでフォームが大きく見えるので、非常に迫力があります。
自分の骨格を最大限に活かし自分用にフォームをカスタマイズした
「劉スペシャル」といっていいフォームでしょう。
彼女だからできるフォームなので真似はしない方が無難です。