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大阪国際女子マラソン 佐藤選手の転倒アクシデント 岩出選手への厳しいコメントとリオ五輪荒井選手の銅メダル

大阪国際女子マラソンで佐藤早也伽選手が転倒して

両膝の打撲と挫傷による出血をして棄権となりました

 

スタートラインに立つまでの苦労を考えると、同じロード種目をしていた陸上選手として

その悔しさを思うと、なんともやりきれないです。幸い骨には異常が無かったようですが

一日でも早い回復をお祈りしています。

 

どうしても、優勝候補だったという佐藤選手の立ち位置が目立つので

足を引っかける原因となった岩出選手に対して、ネットのコメントは厳しいコメントが目立ちます。

「わざとじゃないかもしれないが、結果論としてペナルティを考えた方が良い」

 

これには大きな疑問があります。

陸上競技のロード種目では「接触」は皆さんが思うより多いです。

これは、どの選手も認識しており、先日の箱根駅伝でも転倒はありました。

 

つまり転倒のリスクを認識しつつ、転倒確率を小さくするためにも

集団でのポジションを選手は選びます。

原因が背後であったとしても、背後に着かれるのを嫌がってポジションを変える選手も

決して珍しくありません。

 

目立つ選手同士の接触だったので、陸上競技を知らない方からの

厳しいコメントがあるのでしょうが、これでペナルティを課していたら

成立しない種目が出てきてしまいます。

陸上競技の1500mや5000mは激しい位置取り争いで、転倒なんて珍しくありません。

 

競歩で思いだされるのは、リオ五輪の荒井選手とダンフィー選手の激しいメダル争い

荒井選手がダンフィー選手に当たり、ダンフィー選手がよろけて倒れそうになり

一時、荒井選手が失格になりました。(のちに抗議が認められ銅メダル獲得)

 

その時は、ダンフィー選手への厳しいコメントが散見されました。

「わざとらしい」「演技している!」などなど

当たられた方が批判される、、、なんとも不思議な事態でした

 

贔屓で応援する、いわゆる「推し」を応援することと

ルールを無視して、その原因になった相手を感情的に批判するのは

間違っているのは誰もが知っています

 

おそらく、すでに岩出選手は佐藤選手に謝罪はしていると思いますし

佐藤選手も受け入れていると思います。

 

しかし、ネットでのネガティブコメントで

岩出選手の選手活動が断たれるようなことになっては

佐藤選手にも「精神的なプレッシャー」を掛けてしまいます。

佐藤選手が、「ネットの厳しいコメントで岩出選手がペナルティーが与えられてよかった!」

っと考えるような選手には見えませんし

佐藤選手のため、か、今後の陸上競技のため、に「ペナルティー」と書いたのかは分かりませんが

どちらのためにもならないでしょう

 

ネットのコメントは「正しいコメント」が書かれている訳ではありません。

・声が大きいからと言って正しい訳ではありません

・「いいね」がたくさんあるからといって正しい訳ではありません。

皆さんもそれは気が付いていると思います。

 

岩出選手と佐藤選手の、次の試合での活躍を祈るばかりです。

 

 

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